ルパンは2002年9月14日、去勢しました。去勢手術へ至るまで |
の私たち飼い主の事、そして術後の様子などを綴った記録です。 |
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1、きっかけ |
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ルパンを飼う時に、飼い主の勝手で『ルパンにはお嫁さんをもらって |
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子供を持ってもらおう』、『ルパンの子供をこの手で抱きたい』と |
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思っていました。花子の時は、避妊をしなければならない明らかな |
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理由(脱走癖)があったから避妊手術はあっさり決めたけど、ルパン |
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にはこれといって去勢するという理由が見つからなかったのです。 |
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男の子とガウガウではあるものの、取っ組み合いのけんかまでは |
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しないし、女の子や自分より小さい子に危害を加えたりもしなかった |
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し。マーキングも家の中ではしないし、マウンティングなど困った |
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行動もありませんでした。 |
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立派なタマタマ2つ。恐竜の卵みたい!
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交配に向けて病院で股関節の検査をしてもらったりもして、身体的 |
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欠陥が無いことも確認しました。しかし、お嫁さん探しは難航。 |
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あれよあれよという間にルパンは4歳になろうとしていました。 |
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そんな時、涙目で病院に行ったら疑アレルギーと診断されました。 |
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アレルギー疾患があるのに交配したら生まれた子に遺伝する |
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可能性だってある。生まれてきてもかわいそうな思いをさせることに |
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なるかもしれない。その時、頭に『去勢』という、2文字が浮かび |
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始めました。かかりつけの病院の先生に交配のことを相談したら、 |
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『まだ詳しい検査もしてないし、アレルギーだと決まった訳でもない |
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んだから焦らなくても、大丈夫』と。しかし、パパとも相談し少しでも |
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アレルギーの疑いがあるのならやはり、交配は止めた方がいい、 |
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無理だという結論に達しました。結論に至るまでは悩みました。 |
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健康な体にメスを入れるのも、当たり前に抵抗があったし、これ |
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ばっかりは飼い主の独断です。病院の先生の言う通り、少しでも |
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様子を見ようとも思いましたが、ルパンの年齢ももうすぐ4歳、そして |
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交配すべく相手も見つかっていなかったし、このまま去勢しないで |
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男のストレスを与え続けるのも・・・と思い結局去勢を決めました。 |
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去勢を決めた後もパパは同じ男として、抵抗があるらしく、ルパンに |
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『ごめんよ』と何度も話し掛けていました。飼い主としては我が子 |
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の子を見てみたいのは自然な思い。その夢が崩れ寂しい感じも |
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しました。でもでも!オカマになってもルパンはルパン。 |
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私たちのかけがえの無い子供に変わりないですもの!! そう心に |
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言い聞かせながらルパンと一緒に頑張ろうと決心しました。 |
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2、手術当日 |
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手術の日、朝から絶食、水も禁止。ルパンはいつものご飯の時間に |
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ご飯が出てこないし、水入れもいつもある場所に無いからか困った |
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顔でうろうろ。そんな姿を見ながら心の中で今日だけ我慢してね、 |
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と何回つぶやいたか。きっと本人はただただなんで?って思ってた |
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はず。そしてお昼の12時に病院へ。ルパンは心配する私たちの |
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ことを振り返るでもなく先生と一緒に診察室の奥へとスタスタと |
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消えていきました。パパと2人家に帰ってきてからも、ルパンの事 |
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が心配で心配で、何も手につきません。考えるのは全部ルパンの |
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事ばかり。大人しくケージに入ってるだろうか・・・とか、独りに |
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なって寂しい思いをしてないかとか、暴れてガウガウしてないか |
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とか、etc・・・。ルパンは生まれてこのかた独りになった事が一度も |
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なかったからさらに心配。何回、ちょっとだけでもいいから様子を |
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覗きに行こうとパパに言ったか、わかりません(T_T)しばらくすると |
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病院からメールが届きました。私が不安そうにしていたから看護婦 |
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さんが気を利かせてくれてメールを送ってくれたみたいです。 |
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そのメールにはルパンの手術は無事に終わり、今は静かにいい子 |
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でケージの中で大人しくしてると書かれていました。メールを見て |
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安心して体の力が一気に抜けました。簡単な手術とは言え、 |
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心配でした、とっても・・・。心臓がいつもバクバクでした。 |
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ルパンは1日入院。次の日お迎えです。 |
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3、退院 |
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朝の病院からメールでルパンの様子を知る事ができました。 |
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看護婦さんと病院の周りをお散歩し、おしっこも、うんちもちゃんと |
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でき、今はいい子でケージの中にいると。お迎えは診察時間内 |
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ならいつでもOKと書かれていました。いてもたってもいられず |
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早速お迎えに行きました。私が『ルパン、ホントにいい子にして |
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ましたか?』と言うと、看護婦さんはルパンのいる部屋をこっそり |
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のぞかせてくれました。覗いてみるとエリザベスカラーを巻いて |
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ケージの中で横になって大人しく寝ているルパンを確認。先生に |
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いい子だったとお褒めの言葉を頂き、ルパンと1日ぶりの対面! |
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足取りもしっかりしていて、思ったより元気そう。そんな姿を見たら |
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涙が・・・。心の底からほっとしました。会計を済ませ、術後のケア |
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の仕方を聞いて帰宅。抜糸は一週間後。それまでは傷口を |
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舐めないように、エリザベスカラーをしてなくてはいけません。 |
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それと、化膿しないように抗生物質を毎食飲みます。 |
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家に帰ってきた直後。ボケ〜と。いつもうるさいから大人しいルパンは
何だか恐かった・・・
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家に帰ってきてからはとにかく、寝てばかり。 |
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エリザベスカラーが邪魔そう。
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まだ本調子までは程遠いらしく、ガウガウも言わないし、まるで |
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ルパンじゃないみたいでした。エリザベスカラーは嫌がったりはせず |
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大人しく巻かせているので良い感じ。でも水を飲むのは大変そう。 |
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この日はやはり、入院で独りになったのは寂しかったらしく |
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甘えん坊で赤ちゃんみたいでした。おなかが減ってたのかご飯は |
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残さず完食。食欲はあるみたい。時折体を曲げて傷を気にする |
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そぶり。でもエリザベスかラーを巻いてるから舐める事は不可能。 |
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がんばれ!ルパン、 一週間の我慢だよと言ってみるもルパンには |
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わからなかったみたい。 |
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